ピンポイント学習
馴染みの無い言葉が沢山出てくるけど、下記さえ覚えとけば大丈夫だよ!!
【多元接続と多重通信とは】
- 多元接続
:携帯電話のように多数の基地局が散在しながら通信を行うこと。 - 多重通信
:一つの電波に複数の情報を同時に載せること。 - ローミング
:多元接続において、端末が移動中に隣の基地局へ接続替えを行うこと。
多元接続と多重接続がごっちゃになりやすいかも(◎_◎;)移動体通信の肝である多元接続は、データを小分けして並列伝送できるパケット通信が有効だよ。
【多重通信の種類】
- TDMA:時間で区切る
(複数の情報の間にはガードタイムという空き時間を挟む) - FDMA:周波数で区切る
(複数の情報の間にはガードバンドという空き周波数を挟む) - CDMA:スペクトル拡散方式
(PN符号という固有の符号により、わざと広い周波数帯に変換する)
①秘話性が高い
②干渉・雑音を受けにくい
③ローミングは従来より難しい
- OFDMA:細かい搬送波周波数に分割し、細かく区切った時間ごとに細分化したデータを割り振って伝送する方式。
携帯電話では主に、CDMA・OFDMAが使われているよ。
【品質・効率向上する為の技術】
- MIMO:送信側と受信側でお互いに複数のアンテナを用い、通信品質を安定・向上させる技術。
- ダイバーシチ:複数のアンテナで受信した信号のうち、最も受信状態の良い信号を選択することで、品質を保つ技術。
- 空間ダイバーシチ:複数のアンテナを離して設置し、その中で最も受信状態が良いアンテナを選択、複数の信号を合成することで受信レベルの変動を小さくする方式。最大比合成することをRAKE受信方式と呼ぶ。
携帯電話では主に、CDMA・OFDMAが使われているよ。
第4世代携帯電話規格。基地局から端末まではOFDMAを使い、通信速度は100Mbpsを超える。この通信速度を確保する為に、変調方式は16QAM、64QAM、QPSK等を用いる。
よく耳にする『LTE』って、こういうことだったんだねwそして今や、第5世代へと突入しようとしている!!
過去問
令和元年度2級(学科・前期)No.19
問題
移動体通信で用いられるCDMA多元接続方式に関する記述として、適当でないものはどれか。
- FDMA方式に比べて秘話性が高い。
- 隣接基地局へのローミングが容易である。
- スペクトル拡散方式が用いられる。
- FDMA方式に比べて干渉を受けにくい。
正解:2
CDMAの符号化・逆符号化を行うためには共通の拡散符号を用いる為、離れた場所へローミングするには制御が難しくなるみたいだね。
令和元年度2級(学科・後期)No.19
問題
ダイバーシチ技術に関する次の記述の□に当てはまる語句の組み合わせとして、適当なものはどれか。
「フェージングによる影響を軽減するため、複数の受信アンテナを数波長以上離して設置し、信号を □(ア) 又は切り替えることで受信レベルの変動を □(イ) する方式を空間ダイバーシチ方式という。」
- (ア):合成 (イ):小さく
- (ア):合成 (イ):大きく
- (ア):除去 (イ):小さく
- (ア):除去 (イ):大きく
正解:1
空間ダイバーシチとは、複数の信号を合成することで受信レベルの変動を小さくする方式だったね。
令和元年度2級(学科・後期)No.18
問題
携帯電話システムに関する記述として、適当でないものはどれか。
- LTEの無線ネットワークは、パケット交換でサービスされている。
- W-CDMAでは、スペクトラム拡散方式が採用されている。
- W-CDMAでは、RAKE受信により受信品質の向上が図られている。
- LTEの下りの多元接続には、TDMAが採用されている。
正解:4
④LTEの下りの多元接続には、OFDMAが採用されてるんだ。
令和元年度1級(学科・A)No.24
問題
移動通信システムで用いられるダイバーシチ技術に関する記述として、適当でないものはどれか。
- CDMAは、1つの周波数を複数の基地局が共有しているため、周辺の基地局で受信される信号を利用する時間ダイバーシチ受信により回線の信用性を高めている。
- 2つ以上の周波数帯域を使用するキャリアアグリケーションは、通信速度の向上だけでなく、通信が安定する周波数ダイバーシチ効果も得られる。
- 複数の伝搬経路を経由して受信された信号を最大比合成するRAKE受信は、パスダイバーシチ効果が得られる。
- 偏波ダイバーシチは、直交する偏波特性のアンテナを用いて、受信した信号を合成することにより電波の偏波面の変動による受信レベルの変動を改善する。
正解:4
①のCDMAは、1つの周波数を複数の基地局が共有しているが、ダイバーシチのようなことは行っていない。
令和元年度1級(学科・A)No.06
問題
第4世代移動通信システムと呼ばれるLTEに関する記述として、適当でないものはどれか。
- データの変調において、FSKを採用している。
- 複数のアンテナにより送受信を行うMIMO伝送技術を採用している。
- 無線アクセス方式において、上りリンクと下りリンクで異なった方式を採用している。
- パケット交換でサービスすることを前提としている。
正解:1
①FSKじゃなくて、QPSKや16QAM、64QAMを採用しているよ。
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