ピンポイント学習
今や光回線が主流だけど、今でもマイクロ波は使われているよ。
【マイクロ波通信とは】
離島間の通信や、電力会社・鉄道会社・放送局の回線として使用。マイクロ波帯は直進性が強く、障害物の裏に回り込まない性質の為、場合によって中継局を置く必要がある。
直接中継方式
:直接増幅し送信。衛星回線の中継で用いられる。
ヘテロダイン中継方式
:中間周波数に変換してから増幅し送信。
再生中継方式
:受信電波を完全に復調し、調整・増幅し送信。
無給電中継方式
:山影で直接届かない場合に、金属製反射板で鏡のように反射させる。
影像周波数
:中間周波数+局部発信周波数
マイクロ波は高周波なので雨などの影響を受けやすいよ。
過去問
令和元年度2級(学科・後期)No.20
問題
固定局間のマイクロ波通信に関する記述として、適当でないものはどれか。
- 指向性が鋭く、利得の高いアンテナを使うことができる。
- 多重通信方式には、時分割多重方式や周波数分割多重方式がある。
- 無線機とアンテナとの間の給電線として、平行2線式給電線が主に用いられる。
- 見通し外の通信を行うために、中継局が設けられる。
マイクロ波通信の給電線(伝送線路)には通常同軸ケーブルか導波管が使われるよ。
令和元年度1級(学科・A)No.07
問題
マイクロ波通信の中継方式に関する記述として、適当でないものはどれか。
- 受信したマイクロ波帯の信号を中間周波数に変換して増幅した後、再びマイクロ波帯に変換して送信するする方式をヘテロダイン中継方式という。
- 電波を反射板などで反射させて電波の伝搬方向を変えて中継する方式を無給電中継方式という。
- 受信した信号を目的の周波数に変換した後、又は直接増幅して送信する方式を直接中継方式といい、衛星回線の中継で用いられる。
- 受信波よりベースバンド信号を復調し、波形成型や同期調整を行った後、再び変調して送信する方式を再生中継方式といい、アナログ回線の中継に用いられる。
④の再生中継方式は、アナログ回線ではなくデジタル回線に使用されるよ。
令和元年度2級(学科・後期)No.06
問題
スーパヘテロダイン受信機において、受信周波数が990KHz、局部発信周波数が1445KHzの場合、影像妨害を起こす周波数の値として、適当なものはどれか。
- 535kHz
- 1900kHz
- 3425kHz
- 3880kHz
中間周波数が1445-990で455kHz。局部発信周波数1445と中間周波数455の和である1900kHzが影像周波数になるよ。
令和元年度2級(学科・後期)No.04
問題
マイクロ波帯(3GHz~30GHzの周波数帯)の電波の大気中での減衰に関する記述として、適当でないものはどれか。
- 降雨、降雪、大気(水蒸気、酸素分子)、霧などによる減衰を受ける。
- 降雨による減衰は、周波数が高いほど小さい。
- 降雨による減衰は、水蒸気による減衰より大きい。
- 降雨域では、雨滴による散乱損失や雨滴の中での熱損失により減衰する。
周波数が高くなるほど、降雨による影響を受けやすくなるよ。
令和元年度1級(学科・A)No.08
問題
自由空間上の距離d=25km離れた無線局A、Bにおいて、A局から使用周波数f=10GHz送信機出力1Wを送信したときのB局の受信機入力dBmの値として、適当なものはどれか。
ただし、送信及び受信空中線の絶対利得は、それぞれ40dB、給電線及び送受信機での損失はないものとする。
なお、自由空間基本伝搬損失L0は、次式で与えられるものとし、dはA局とB局の間における送受信空中線間の距離、λは使用周波数の波長であり、ここではπ=3として計算するものとする。
L0=(4πd/λ)の2乗
- ー70dBm
- ー60dBm
- ー30dBm
- ー40dBm
伝搬損失の公式を与えてくれているので、それに代入すれば求められるらしいんだけど。。。わからんwww
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