ピンポイント学習
だいだいろ
身近なとこで言うと、テレビアンテナから各テレビに繋いでるケーブルが、伝送線路(同軸ケーブル)になるね。
【伝送線路とは】
送受信機とアンテナを結ぶ電線のこと。送受信機側とアンテナ側で特性インピーダンスを整合させないと、信号の反射が生じる。
同軸ケーブル
:テレビのアンテナ線としておなじみの伝送線路。伝送する電波が外部に漏れにくく、外部からの誘導妨害も受けにくい。
同軸ケーブルの規格(例)3D-2V
- 3:絶縁体の外径
- D:特性インピーダンス(D=50Ω、C=75Ω)
- 2:絶縁体の種別(2=ポリエチレン充実型)
- V:構造(V=一重外部導体編組+PVC被覆)
だいだいろ
携帯電話の基地局では、同軸ケーブルのほかに、導波管という金属の箱でできた筒を使用したりしているよ。
【パラボラアンテナとは】
おわん型の反射板を使うことで極めて鋭い指向性をもつようにした反射鏡アンテナ。なので、風や地震などで取付架台が動いてしまうと、指向性が狂い通信が出来なくなってしまう。
だいだいろ
衛星放送や宇宙電波天文観測所で使われているのが有名だよね。
過去問
令和元年度2級(学科・前期)No.31
問題
高周波伝送路に関する記述として、適当でないものはどれか。
- 特性インピーダンスが異なる2本の通信ケーブルを接続したとき、その接続点で送信側に入力信号の一部が戻る現象を反射という
- 平行線路は、電磁波が伝送線路の外部空間に開放された状態で伝送されるため、外部空間の電磁波からの干渉に弱く、また、外部空間への電磁波の放射が生じるという問題が起こる。
- 同軸ケーブルの特性インピーダンスは、内部導体の外径と、外部導体の内径の比を変えると変化する。
- 同軸ケーブルの記号「3C-2V」の最初の文字「3」は、外部導体の概略外径をmm単位で表したものである。
だいだいろ
④は外部導体の概略外径じゃなくて、絶縁体の概略外径だね。
令和元年度2級(学科・前期)No.4
問題
無線通信において、アンテナの入力インピーダンスと給電線の特性インピーダンスの整合が必要となる理由に関する記述として、適当でないものはどれか。
- 効率の良い送受信ができなくなる。
- 送信機の電力増幅回路の動作が不安定になる。
- 電波障害の発生原因となる。
- 受信機の選択度の低下原因となる。
だいだいろ
受信機の選択度は帯域フィルタによって決まる為、特性インピーダンスの不整合とは関係ないよ。
令和元年度1級(学科・A)No.26
問題
パラボラアンテナ取付架台に関する記述として、適当でないものはどれか。
- パラボラアンテナ取付架台と鉄塔本体の接合部は、風荷重や地震荷重を受けた際にパラボラアンテナ取付架台が移動する構造とする。
- パラボラアンテナ取付架台の応力解析は、平面解析、又は立体解析の方式により行う。
- パラボラアンテナ取付架台は、主に風荷重及び地震荷重を考慮して設計する。
- パラボラアンテナ取付架台を鉄塔リング以外に取り付ける場合は、鉄塔本体の架台取付部材についての構造計算を行う。
だいだいろ
パラボラアンテナは極めて鋭い指向性をもっている為、取付架台が動いてしまうと通信品質が劇的に悪くなるよ。
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