電気通信施工管理技士
施工管理編⑥
ネットワーク工程表と利益図表
ピンポイント学習
次はネットワーク工程表と利益図表についてだ!
【ネットワーク工程表】
- ⓪~⑥はイベント番号、A~Gは作業名、日数は作業日数を表している。
- 各→(作業)は、完了しないと先に進めない。
- 点線の矢印はダミーといい、作業ではなく作業間の順序関係のみを示している。
クリティカルパス
ネットワーク工程表上の開始時点~終了時点までの全経路のうち、最も日数の長い経路。
クリティカルパスの求め方
上記ネットワーク工程表の全経路の所要日数を求める
- ⓪→①→②→⑤→⑥ (作業はABFG)
所要日数:4日+5日+8日+3日=20日 - ⓪→①→②→③→⑤→⑥ (作業はABEG)
所要日数:4日+5日+7日+3日=20日 - ⓪→①→③→⑤→⑥ (作業はACEG)
所要日数:4日+6日+7日+3日=20日 - ⓪→①→④→③→⑤→⑥ (作業はADEG)
所要日数:4日+8日+7日+3日=22日
クリティカルパスは、最も時間の要する経路のことなので
クリティカルパス作業経路は⓪→①→④→③→⑤→⑥となる!!
クリティカルパスの性質
- 工程短縮の手順として、クリティカルパスに着目する。
- クリティカルパスは、必ずしも1本になるとは限らない。
- クリティカルパス以外の作業でも、フロート(余裕時間)を使ってしまうとクリティカルパスになる可能性がある。
クリティカルパスの求め方は必ず習得しておこう!!矢印を追いなが足していくだけなの超簡単だよ。
【利益図表】
- 横軸:施行出来高、縦軸:工事原価
- 工事原価は、固定原価と変動原価で構成される。
- 固定原価:減価償却される自社所有の建設用機械のコストなどの固定費が該当。
- 変動原価:材料費や労務費などの変動費が該当。
- 施行出来高が損益分岐点を超えれば利益、越えなければ損失となる。
世の中、利益だ、利益!!w
過去問
令和元年度1級(学科・B)No.21
問題
ネットワーク工程表のクリティカルパスに関する記述として、適当なものはどれか。
- クリティカルパスは、開始時点から終了時点までの全ての経路のうち、最も日数の短い経路である
- 工程短縮の手順として、クリティカルパスに着目する。
- クリティカルパスは、必ず1本になる。
- クリティカルパス以外の作業では、フロートを使ってしまってもクリティカルパスにはならない。
ちなみに、①は最も日数の長い経路、③は必ずしも1本になるとは限らない、④はフロート(余裕時間)を使ってクリティカルパスになる可能性がある、だね。
令和元年度2級(学科・前期)No.61
問題
下図のネットワーク工程表のクリティカルパスにおける所要日数として、適当なものはどれか。
- 19日
- 20日
- 21日
- 22日
クリティカルパス経路は⓪→①→④→③→⑤→⑥(作業はADEG)、所要日数は4日+8日+7日+3日で22日となるよ。
令和元年度2級(学科・後期)No.61
問題
下図のネットワーク工程表において、クリティカルパスにとなる作業経路として、適当なものはどれか。
- A⇨B⇨E⇨G
- A⇨C⇨E⇨G
- A⇨D⇨E⇨G
- A⇨D⇨F⇨G
全経路求めると、日数22日の⓪→①→③→④→⑤→⑥がクリティカルパス経路、作業はADEGとなるね。
令和元年度1級(学科・B)No.22
問題
下図に示す利益図表に関する記述として、適当なものはどれか。
- 減価償却される自社所有の建設用機械のコストは、固定費であるため固定原価に該当する。
- 工事原価は、固定原価、変動原価、利益に区分される。
- 労務費は、固定費であるため固定原価に該当する。
- 施行出来高が増え損益分岐点を超えると利益が出なくなる。
ちなみに、②の工事原価は固定原価と変動原価、③の労務費は変動費だから変動原価、④は損益分岐点を超えると利益となる、だね。
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