ピンポイント学習
1.ヒストグラム
データの範囲をいくつかの区間にわけ、
それぞれの区間に入るデータの数を度数として高さに表した柱状図を
ヒストグラムというよ。
2.管理図
基準となる中心線、上方管理限界、下方管理限界を記したグラフ上に
特性値をプロットした点を折れ線で結んだ図をいうよ。
品質特性が良好に管理されているか否かの判断、評価に用いられるんだ。
3.パレート図
不良、クレーム、故障、事故などの問題の解決の為に
原因別、結果別に分類した図をいうよ。
不良項目を不良件数の多い順に並べた棒グラフと、
累計不良率を示した折れ線グラフで構成されてるんだね。
4.特性要因図
問題となる特性(結果)とそれに影響を与える要因(原因)の因果関係が
視覚的に理解できるように体系的に整理した図をいうよ。
形状から『魚の骨』と呼ばれているんだ。
5.散布図
二つの対になったデータの一つを縦軸に、もう一つを横軸にとり、
両者の対応する点をグラフ上にプロットした図なんだ。
対になったデータの関係性を知ることができるよ。
6.測定器と測定対象
- 周波数計:送信周波数を測定
- BER測定器:受信感度を測定
- SWR計:反射電力を測定
- 電力計:送信出力を測定
過去問
問1(令和元年度2級(学科・後期)No.63)
下図に示すヒストグラムの形状に関する記述として、適当でないものはどれか。
- (ア)は、規格値に対するバラツキが良くゆとりもあり、平均値が規格値の中央にあり理想的である。
- (イ)は、工程に時折異常がある場合や測定に誤りがある場合に現れる。
- (ウ)は、平均値を大きい方にずらすよう処置する必要がある。
- (エ)は、他の母集団のデータが入っていることが考えられるので、全データを再確認する必要がある。
答え:4
他の母集団のデータが入っていることが考えられるのは、
山が二つある場合だね
問2(令和元年度1級(学科・B)No.24)
品質管理で使用される『ヒストグラム』に関する記述として、適当なものはどれか。
- データの存在する範囲をいくつかの区間にわけ、それぞれの区間に入るデータの数を度数として高さに表した図である。
- 不良、クレーム、故障、事故などの問題の解決にあたり、原因別、結果別に分類し、大きい順に並べ、棒グラフと累計曲線で表した図である。
- 問題とする特性と、それに影響を及ぼしていると思われる要因との関連を整理して、魚の骨のような図に体系的にまとめたものである。
- 二つの対になったデータをグラフ用紙の上に点で表した図であり、対になったデータの関係がわかる。
答え:1
2はパレート図、3は特性要因図、4は散布図のことだね
問3(令和元年度2級(学科・前期)No.63)
品質管理に用いる図形のうち、問題となっている結果とそれに与える原因との関係を一目で分かるように体系的に整理する目的で作成される下図の名称として、適当なものはどれか。
- パレート図
- 管理図
- 散布図
- 特性要因図
答え:4
これは特性要因図の説明だよね。