ピンポイント学習
沢山のワードが出てきて大変だけど頑張ろう(◎_◎;)
【各種インターネットサービス】
- DNS(ドメイン・ネーム・システムの略)
:IPアドレスを、人間が覚えやすいよう文字列に対応付ける仕組み。DNSは全世界に13台あるルートサーバーを頂点としたツリー構造で、この領域をゾーン(Zone)と呼ぶ。ホスト名からIPアドレスを調べる事を正引き、IPアドレスからホスト名を調べる方法を逆引きという。 - TLD(トップ・レベル・ドメインの略)
:COMドメインやJPドメインといった各トップレベルのドメイン情報です。主に国レベルを意味します。例えば .jpは日本 .cnは中国 .ukはイギリスといった具合です。 - セカンドレベルドメイン
:基本的に組織の属性を表します。例えば co.jp の co. の部分です。coは会社 goは政府組織 acは大学を表します。 - DHCP
:TCP/IPネットワークの通信用基本設定を自動的に行うためのプロトコルです。 - VoIP(ボイスオーバーIPの略)
:電話等の音声データをIPデータ上に乗せてしまう技術。
- QoS(クォリティ of サービスの略
:音声データの遅延を防ぐために特定パケットにフラグを付けて音声パケットを優先する制御方式。
【ルーティングプロトコルとは】
ルーターによって網の目のように接続されたネットワークで正常に通信を行う為に、ルーター間で情報をやり取りしながら自動的に最適経路を設定するプロトコル。主にRIP・OSPF・BGPなどがある。
- RIP
:宛先までに中継するルータ数をホップ数で表し、最もホップ数の小さい経路を採用する。これをディスタンスベクタ型という。ルータ間の定期経路情報広告は、通常30秒おきに行われ、180秒来ないと経路切断とみなし経路情報削除する。 - OSPF
:RIPの弱点を解決するものとして開発されたリンクステート型ルーティングプロトコル。隣接するルータとの回線の太さに応じて重み付けを行ったコスト値を加算し、最小コストの経路を採用する。
- BGP
:インターネットの根幹となるルーティングプロトコル。インターネット上で経路制御を行う組織ごとに割り当てられたAS番号を使用し、隣接ネットワークのBGPルータ間で接続とルーティング情報のやり取りを行う。
過去問
令和元年度1級(学科・A)No.12
問題
ドメインネームシステム(DNS)に関する記述として、適当なものはどれか。
- ゾーン(Zone)には、プライマリDNSサーバとセカンダリDNSサーバが存在し、DNSサービスの信頼性の向上を図っている。
- DNSを利用して、IPアドレスに対応するドメイン名を求める事を正引き、逆にドメイン名に対応するIPアドレスを求める事を逆引きという。
- インターネットにおける論理的な名前であるドメイン名に対応するIPアドレス、又はIPアドレスに対応するドメイン名を、DNSサーバに対して問い合わせるクライアントソフトウェアをトレーサ(Tracer)という。
- DNSキャッシュサーバは、ドメイン名空間の頂点にあってドメイン全体の情報を保持するサーバである。
正解:1
②は正引きと逆引きの解説が逆で、③はリゾルバのことで、④はルートサーバのことだね。ちなみに、キャッシュサーバは一度問い合わせたデータを一時的に保存して、ユーザーからの要求に応じて本来のサーバーの代わりにデータを送るサーバーのことだよ。
令和元年度1級(学科・A)No.27
問題
TCP/IPで通信を行うため、各クライアントに対してIPアドレスやサブネットマスク、デフォルトゲートウェイなど、さまざまな設定を自動的に割り当てるプロトコルとして、適当なものはどれか。
- ARP
- SNM。
- DHCP
- MIME
正解:3
TCP/IPネットワークの通信用基本設定を自動的に行ってくれるのは、DHCP(ダイナミック・ホスト・コンフィグレーション・プロトコル)ですね!!
令和元年度1級(学科・A)No.21
問題
IPネットワークで使用されるVoIPに関する記述として、適当でないものはどれか。
- アナログ信号である音声をデジタル信号に変換する符号化方式にG711がある。
- 音声データに付加するヘッダとして、IPヘッダ、UDPヘッダ、RTPヘッダがある。
- IP電話のシグナルプロトコルで用いられる主要制御には、網アクセス制御、呼制御、端末間制御がある。
- フラグメンテーションは、特定パケットにフラグをつけることで音声パケットの遅延を少なくする制御方式である。
正解:4
④フラグメンテーションは、大きなパケットを分割して転送することだし、特定パケットにフラグを付けることで音声パケットの遅延を少なくする制御方式はQoSだし、全然違うw
令和元年度1級(学科・A)No.28
問題
IPを使った通信サービスのQoSに関する記述として、適当でないものはどれか。
- ポリシングとは、設定されたトラフィックを超過したパケットを破棄するか優先度を下げる制御である。
- シェーピングとは、バーストデータへの対応策として超過分のデータを一旦キューイングした後、一定時間待機後に出力することでバーストトラフィックの平準化を図る動作である。
- ベストエフォート型とは、一定の帯域が確保された通信サービスである。
- TOS(Type Of Service)はIPv4において、送信しているパケットの優先度、最低限の遅延、最大限のスループット等の通信品質を指定するものである。
正解:3
ベストエフォート型とは、その場の状況や状態によって通信速度や品質などが変化するようなサービス形態。なので最大限努力はするけど、保証はしないよということなんだ。
令和元年度1級(学科・A)No.31
問題
IPネットワークで使用されるOSPFの特徴に関する記述として、適当なものはどれか。
- 経路判断に通信帯域等を基にしたコストと呼ばれる重みパラメータを用いる。
- ディスタンスベクタ型のルーティングプロトコルである。
- 30秒ごとに配布される経路制御情報が180秒間待っても来ない場合には接続が切れたと判断する。
- インターネットサービスプロバイダ間で使われるルーティングプロトコルである。
正解:1
②と③はRIPのことで、④はBGPのことだね。
令和元年度2級(学科・前期)No.23
問題
インターネットで使われている技術に関する記述として、適当でないものはどれか。
- DHCPサーバとは、ドメイン名をIPアドレスに変換する機能をもつサーバである。
- ルーティングとは、最適な経路を選択しながら宛先IPアドレスまでIPパケットを転送していくことである。
- プロキシサーバとは、クライアントに変わってインターネットにアクセスする機能を持つサーバである。
- CGIとは、Webブラウザからの要求に応じてWebサーバがプログラムを起動するための仕組みである。
正解:1
①ドメイン名をIPアドレスに変換するのはDNSサーバだし、DHCPは通信用基本設定を自動的に行うためのプロトコルだね。
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